人気作品「ブラックジャックによろしく」

「ブラックジャックによろしく」という漫画をご存知ですか?

 

日本の医療業界の不条理さをテーマにした漫画で、累計発行部数1000万部超える人気作品です。

 

この漫画は著者が業界としては異例の二次利用フリー化を宣言して一時期話題になりました。

 

二次利用フリー化とは、要するに、商用・非商用問わず、自由に作品を改変して利用していいですよというものです。

 

元の作品自体もすべてネット上で無料で読めるようになりました。

 

普通漫画家のようなクリエイターの場合、自分の作品の著作権に対しては
強い執着を示す傾向にあります。

 

膨大な情熱と労力を注ぎ込み、脳味噌に汗かいて生み出した愛着あるものですから、

 

コピーされたり改変されたりすれば、腹を立てる人がいるのも無理はありません。

 

またコピーが出回ることで、肝心の商品が売れなくなって、収入が減ってしまうのではないか

 

という危惧もあると思います。

 

書籍の内容をスキャナーでパソコンに取り込んで電子書籍化する自炊が流行り出した頃は、
作家団体が自炊代行業者を著作権法違反で提訴していましたね。

 

 

「作家の利益を守れ!」というわけです。

 

 

ところが、「ブラックジャックによろしく」の作者は、まるで正反対のことをやってしまいました。

 

無断コピーOK、無断改変OK、無断公開OK、商用利用OK。

 

頭の固い昔の人たちからすれば、とんでもないことのオンパレードです。

 

多分理解できない人も多かったでしょう。

 

 

その結果どうなったかというと…

 

 

ネット上で「ブラックジャックによろしく」の
無数のパロディ作品が増殖した結果、作品の存在を認知して試し読みする人が増えました。

 

もともと人の心を動かす力を持った良質な作品なので、

 

結果的にファンが大量に増えて、他の作品の売上に繋がったようです

 

いわゆるフリー戦略ですね。

 

うまい方法だと思います。

 

 

最近ではソフトバンクやぐるなびといった会社までブラックジャックによろしくのパロディを使って
自社のマーケティングをしています。

 

 

「無料」はやはり最強の集客ツールなので、

 

バックエンドなどの利益をとる仕組が出来上がっているなら、
ひたすら無料の部分を強化していきましょう。

 

無料が当たり前になっていない業界ほど、そして、無料でもらえるもののクオリティが高いほど、
「無料」の威力は増します。

 

最近はパズドラとかLINEとかが大躍進してますが、
あれらも基本的な機能を無料で提供して、広告料や課金アイテムなどで収入を得るモデルですね。

 

Googleも「無料」にはもの凄く力を入れています。
(Gmail、GoogleMap、Google Chrome等…)

 

集客したければとにかく無料を使いこなす、ということを覚えておきましょう。

 

漫画の例のように、あなたの業界でまだ無料が流行っていないなら、
そこにはチャンスが潜んでいるかもしれません。

 

すでにやっているライバルが多いなら、
何か思いもよらないものを無料にしてみるのはどうでしょう。

 

 

ブラックジャックによろしくのパロディでランディングページとか作ってみても

 

面白いかもしれませんね。